こだわりの栽培方法と乾燥技術によってつくられた良質なハーブを提供します。
日々を、潤す。
目覚めの一杯で始まる、清々しい一日。
ハーブが彩りをそえる、だんらんの時間。
良質な食材が、心身の健やかさを育む食卓。
日々の暮らしに寄りそう、品質と価格。
そんな商品でありたい。それが、中村園のねがいです。
中村園がある、福岡県八女市は玉露が有名な高級茶の産地です。
八女では昔から茶が栽培されてきました。
二つの川(筑後川、矢部川)から運搬された腐葉土が交互に蓄積された肥沃な土壌、日中の気温が高く夜間は冷え込む内陸性気候が良い農作物の栽培に適していたからです。
いろんな良質な農作物を栽培して、日本の食卓を良質で健康なものにしたい。
そんな気持ちから、茶のみならずハーブの栽培を手掛けてきました。
良質なハーブを提供したい。
日本に流通しているハーブの多くは海外から輸入されたものです。
最初に海外産のハーブティーを飲んだ時、違和感がありました。あまりおいしくなかったのです。
ハーブティーのを飲んだ感想でよく聞くことばがあります。
「のみやすいです。」
私自身、海外産のハーブティーを飲むとき、くせがあってのみにくい、くせがなくて飲みやすい、ということばを使っていました。
ハーブティーは体に良いイメージがあるから飲んでいるけど、そもそもおいしい物ではないというニュアンスがこのことばに隠れているようで悲しくなります。
ハーブを栽培しているから、わかることがあります。
ハーブティーは栽培からこだわればとても美味しいものができます。
栽培と乾燥を一貫して美味しいハーブをつくる。
美味しいハーブをつくるため、海外産のハーブがどうやってつくられているか勉強しました。
もともと、ハーブは生命力が強いので、そのままにしていても生育します。十分な栄養を与えなくても収穫することはできます。
でもそんな栄養不足のハーブは特有の香りが薄く、ただの葉っぱに近くなっていきます。
きちんと栄養を与えて、適切に栽培管理をしてあげることで、香り高いハーブができると考えています。これは長い間お茶の栽培で培われてきた、美味しい茶葉をつくるためのノウハウやこだわりが息づいています。
また、乾燥にもこだわっています。
海外産ハーブは一般的に天日干しにより乾燥されています。これは昔からある伝統的な乾燥方法です。
しかし、ハーブの良さである香りは熱に弱く、揮発しやすいという特徴があります。つまり、天日干しをしているあいだ、ハーブの香りは抜け続けてしまいます。そして乾燥したハーブは香りの弱い干し草のようになってしまいます。
中村園はハーブを乾燥させる方法として、機械を使って低温で乾燥させることを選択しました。
香りをできるだけ逃がさず、ハーブが持つ本来の香りを最大限に活かしたいと思ったからです。
大学との共同研究を行い、試行錯誤の結果、海外産より香り成分が多く含まれる乾燥ハーブを創ることができました。
良質な農業を通じて地域を活性化させたい。
中村園の事業のきっかけは、自身が生まれ育った「八女」の活性化。 都市部と地方の格差が広がり続けている現在、地方の産業を活性化して、生活の質をあげることが地域経済成長の鍵を握っているはずです。 そこで、地方の優位性がどこにあるのかと足元を見た時、そこにあったのは「農業」でした。 そして、その優位性を活用できていない現実を目にしたのです。
あらためて、農業という分野を見渡してみると様々な課題が見えてきました。 従来の日本的な個人農業は限界を迎えています。 また、「日本の農産物は安全」というイメージが国内で浸透していますが、栽培・生産の過程は不透明で、根拠のない安全神話にすぎません。
農業の担い手が減少する一方で、食生活が多様化している今こそ、ニーズに対応できる組織的農業への転換が求められています。 地方経済の主要産業である農業をより繁栄させるためには、これまでのような個人的経験と勘のみに頼らない、記録とモニタリングを基にした、EUや米国の農業システムに倣った農業運営が必要です。
個人農業から組織的農業への進化を促し、生産プロセスが明確な本当に安心して口にできる、 美味しくて安全な農作物を生産する。そうすることで、持続可能な農業を実現して地方の活性化を促進したいとの想いが、この事業のスタート地点です。